森の南西に末社の「白蛇社」がお祀りされています。平成二十七年に老朽化した祠(ほこら)を再建したものです。
「昔心なき者あり、松の根元にて小さき白蛇を打ち殺せしところ、身は病にかかり家内に不幸が絶えず苦しむ。
神主鈴木宗義この地に祠をまつりて蛇霊を鎮めし後は、病は癒え家内平穏に過ごせり」と伝えられています。
病気平癒の守護神として崇められ、 「パワースポット」とされています。
白蛇は『知恵・芸能・福徳』の神様である弁財天のお使いとされ、家運を盛んにして下さいます。
ごんげんの森の南東にあたる表参道と裏参道が交わる所にあります。
「神松之跡」と記す石碑がかつて、ここに御神木である古松の大樹がそびえていました。
「本社炎焼の際、御神体が飛び出て、この古松の茂った枝の上にかからせ給いし」との言い伝えがあり。
この御神木はお休み木(おやすみき)とも呼ばれていました。この地点は大きな力が存在する「パワースポット」です。
大濵熊野大神社では伝統ある雅楽が受け継がれています。
雅楽は、古来からの伝統音楽で、荘厳な神社の神事に奉納されます。
神社雅楽部のみなさんが古式ゆかしい作法にのっとり、笙・篳篥・笛・太鼓など楽器を奏で神様に捧げます。
現在、担い手不足などで雅楽が奉納される神社は数少ないのですが、今も古くからの伝統を受け継いでいます。
神社が創建された十月に、大濵熊野大神社の大祭が催しされます。
大祭には、この地方に伝承されている神楽が奉納されます。
横笛、小太鼓、大太鼓の演奏に併せ舞う巫女神楽です。
大勢の参詣者の見守る中、神楽殿で 舞う晴れ姿は、祭礼の花形です。
森に響きわたる神楽の音色はお祭の賑わいを一層盛り立ててくれます。