「北川薬師(お薬師さま)と金大黒さまの由来」
寛文七年、三州大浜南村のおいま女により薬師堂が建立なされ、清浄院三誉年代・賀兵衛才光が堂守として住し、棟梁には大工・鶴ヶ崎甚吉が当たった。
堂の中の御厨子の裏面には、天明元年、三州大浜妙光寺善心・御厨子一宇代金六両・箱代二分と記されている。
昭和三十三年十月十一日、当時の東西区長字長諸氏による薬師堂修理の際、佛像並に備品等を調べたるところ、前記の御厨子の中に金大黒(大國主命)さまの金像壱体が伝承安置されていたのが発見されました。
そこで先輩諸氏が協議を重ねた結果、昭和三十三年十一月八日、氏神さまである大濵熊野大神社にお預かりをお願いし、金像が故、神社の金庫に安置をお願いした。
その後、当時のある氏子総代さんが金庫をお開けし御出座し願うべくお執り出し申し上げたところ、意外にも御神力により総代さんはその場で金縛りに遭い動ずる事すら出来なかったそうです。
そこで当時の下区長で西岡武氏他町内会長により神社に御寄進申し上げ本殿に合祀して、その御神徳を氏子の皆様に御授け下さるよう御願い申し上げ、今日に至った経緯がありました。
この事は広く後世に伝えたき事と特記させて頂いた次第であります。
前記の経緯を踏まえて、陛下の御大礼を記念して記念行事をとの撃があがり、出雲大社と京都下鴨神社に御霊を御いに上がり、宮司の計らいにより御分霊を頂き、大国主命社の建立を見ました事を由来と共に報告させて頂きます。
例祭日:十一月
「社殿建設記念誌」より引用
十二支歳の守護神
・大国魂神(オオクニタマノカミ) 巳・未歳の守護神
・顯国魂神(ウツシクニタマノカミ) 午歳の守護神
・大国主神(オオクニヌシノカミ) 子歳の守護神
・大物主神(オオモノヌシノカミ) 丑・亥歳の守護神
・大己貴神(オオナモチノカミ) 寅・戌歳の守護神
・志固男神(シコヲノカミ) 卯・酉歳の守護神
・八千矛神(ヤチホコノカミ) 辰・申歳の守護神